雲太(うんた)はでかかった・・・

 皆様いかがお過ごしでしょうか?冬が寒いほど、桜の開花が早いそうですが、今年は春を通り越して暑かったり、また例年並みの気温だったり。体調の管理にお気を付けくださいね。

5年前に東京西川の商品部々長の一言「羽毛専用カバーは沢山あるけど、本当の羽毛専用カバーって何だろう?」のひと言から始まった「世界最軽量カバー」作り。その技ができる職人さんは、日本全国の生地製造工場を駆けずり回りましたが、「やはり出雲のこの人しかいない!」今まで触ったことも見たこともない超軽量の掛カバーを目にし、「世界最軽量の掛カバーの工場を見に行きたい」と言う思いから、出雲へ参りました。

 普段仲良しの西川チェーンの仲間と工場見学をする前日、「せっかくだから、ゆっくり回りたいと、1日早く出雲入します。

 1年ぶりの飛行機にワクワク。地図を見ると、東京から左へほぼ真っ直ぐな空路。出雲と言うと、ものすごく遠いイメージがあり、「なかなか行けないな」と思っていました。ですが飛行機で約1時間 分、驚きの早さです。

出雲縁結び空港に着くと、路線バスに乗り、先ずは出雲市駅前のホテルに荷物を預けます。

 いつもはレンタル自転車や路線バスを使い、のんびり回るのが好きなのですが、距離があるので今回はレンタカーを借りました。

 街から少し走ると、田んぼや小高い山などが現れ、のどかな風景となります。出雲阿国像を左に見て、その信号を右折すると、大きな白い鳥居が見え、そこから門前町となるようで、クラシカルな町並みや松の並木が続きます。「あぁ、やっと出雲に来たんだ」と旅情が湧いてきます。

 時間はすでに14時。車を止めて昼食です。一の鳥居前に神門通りと言う門前町が広がり、ぶらつきます。「せっかくだから、出雲そばかな?」と、出雲そばのお店へ.

 本来は具が乗っていない様ですが、ちょっと贅沢をして揚げ玉、とろろ、卵黄がそれぞれ乗っている三色そばを頼みました。朱漆で塗られた割子という丸い器が4段重ねられ、一番上は薬味.下三段がそれぞれ具が乗った出雲そばが盛られています。

 普通に丼に盛られたメニューもある中、「何で塗の器に小分けにして盛られているのかな?」と思いつつ、それぞれにそば汁と薬味をかけ、食べました。「なるほど、これは美味しい」と、汁が少し甘めでとても美味しい。

 ですが初めてという事もあり、間違った食べ方をしていた様です。出雲そばは1番上の段から薬味を乗せ、汁を少し掛けながら食べ、余った汁と薬味を次の器のそばに掛けて食べていくそうで、「なーんだ、知っていればもっと美味しく食べれたのに」と、少々残念でした。丸く平たい器が、とても手に取りやすく、食べやすい印象がありました。 

 一の鳥居から境内へ。「しかし、でかいな!」と、木造の鳥居も石の社号標も灯篭も

平成の大遷宮と書かれた高札までもが巨大です。一歩境内に入ると、静寂で澄んだ空気が漂いますが、どこかやさしい大きな懐に包まれている雰囲気です。大国様で、縁結びの神様だからでしょうかね。ご結婚の前らしき、若いカップルの姿も目立ちました。

 銅の四の鳥居をくぐると、大きな拝殿が見え、巨大なしめ縄が掛かります。「あー、この写真、見たことある」と思いながら参ります。

「わっ、でかい!」拝殿の裏に回ると、立派な門の先に本殿を始め、巨大なお宮の建物が建ち並びます。お宮の横に回ると更にその大きさがわかります。「全て巨大なのは、きっと本殿に合わせているからかな?」などと勝手に推測していました。

 しかし、大きいはずです。平安時代の書物には「雲太・和二・京三」と建物の大きさを表したそうで、1番は出雲大社、2番は奈良東大寺の大仏殿、3番は平安京の大極殿で、大仏殿よりも更に大きく

その高さ約48㍍もあったそうです。「んー、48メートルってどの位かな?」と考えながら巡っていました。

 後で調べると、建物にもよりますがビルの15~20階位だそうです。因みにさいたま市役所の高さが約52㍍なのだそうで、大凡4㍍ほど低いく位ですね。

 途中、鎌倉時代頃の遷宮では本殿の大きさも高さも縮小されたそうですが、徳川の時代になると建物の面積など、ほぼ当時の大きさに復活し、高さも48㍍の半分とされたそうです。とは言っても、本当に大きい。

 その本殿の垣の外に、いくつもの扉のついた長いお宮が東西にあります。十月は「神無月」ですが、出雲は全国の神様が集まり「神在月」となります。翌年に結婚するカップルを決める会議をされるそうで、その時の神様の宿所となるそうです。

 広大な境内には、因幡の白兎の神話に因んだ可愛い兎の石像が数多くあり、その可愛らしさに「ホッ」といたしました。

 次は日御碕灯台と、翌日は紡績工場へ。次号以降、書かせていただきます。

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