ちょっと大阪まで・・・

 寒いですね、皆様お元気ですか?早いものでもう12月です。実は私、この90号をお出しする前まで、カギカッコの使い方を間違っていました、どうもすみません。暮れは寒くお忙しいので、お身体ご自愛くださいね。


 一度行きたかった大阪。以前は大阪府高槻市のお店へ店舗見学のみでしたので、大阪の街に行くのがとても楽しみでした。

 8月29日、新大阪から地下鉄に乗り、更に南海本線に乗換えて、先ずは住吉大社に参ります。車窓の風景も、ビルが建つ街から住宅地へと移り、そして松などの木々が茂る公園へと景色が変わると、住吉大社駅につきます。

 駅を出るとすぐ参道が続き、古めかしい石灯籠が並びます。そして大きな石鳥居の前を、天王寺方面から来る阪堺電気軌道の路面電車が通過すると、まるで昭和時代にタイムスリップしたようで、ここまで来られた事にとても嬉しくなります。

 「でっかい橋だな!」と、石鳥居の先には半円形の大きな太鼓橋橋を渡り真上まで来ると、松の枝の間から厳かな御門が望めます。その門をくぐると、「でっかい!どこから参るのかな?」とその大きさと、建て方に驚きます。

 古くは海に近く風光明媚なところで、古今和歌集などにも登場する住吉大社は、遥か1800余年前に創建され、海の神と神功皇后を祀ります。遣唐使をはじめ大陸との渡航を守り、奈良時代以前より外交・貿易、あらゆる産業を守護されてきました。

 普段目にするお宮と異なり、巨大な本殿が前後に並びます。国宝に指定された社殿は住吉造と呼ばれるそうで、朱塗りの美しい社殿群と玉砂利。周囲の話し声も消し去ってしまうほど、その空間は静寂で、まるで違う世界に飛び込んだ様です。

 お宮の裏へ回ると先ほどの静寂な雰囲気とは違い、随分親しみやすい雰囲気となります。「何だ、可愛い猫ちゃんがいっぱいだ!」ここはナンクン社と言うお宮が建ち、毎月の初辰(はじめの辰の日)にお参りする事を「はったつさん」と呼ぶそうで、裃を着た小さくてかわいい招き猫が授与されています。48回参拝すれば満願成就となり四十八辰、「始終発達」する縁起物とされているようです。


 住吉大社を後にして、住吉の街を歩きます。初めて訪れた場所ですが、町並みはどこか懐かしい雰囲気で、クラシカルな写真屋さんや、花屋さん、それに路面電車がとても情緒的です。進むにつれ街は静かで、大きな公園ではあっちこっちで、おじいさん達が将棋を打っていたりラジオを聞いていたり、のんびりと住みやすそうな街の印象です。


 住之江公園駅より地下鉄で宿泊先へ向かいます。西梅田で降りると、そこは 大阪駅前でもあります。「わっ、でかいな!」と、ボケっと地下鉄に乗ったせいか、先ほどの静かな雰囲気とはまるで違い突如と高層ビル群が現われ、浦島太郎になった気分です。そのビル群を歩くと、昔より大都市大阪の繁栄が分かります。大阪はどこへ行くのも地下鉄が分かりやすく、とても便利だと思いました。

 ホテルの部屋へ荷物を置きに行くと「わー、すごい眺めだな!ラッキーっ」と、下に新地と呼ばれる高級飲食店街を見下ろし、大阪の街が一望できる高層階に泊まれて、それだけでも幸せでした。ホテルを出て次の場所へ。やはり道頓堀の界隈は外せません。「ここが戎橋か、すごい、思ったよりでかいな!」と、一度見てみたかったグリコや蟹の巨大看板。人々であふれ、その活気に驚きます。

 道頓堀川の川沿いを歩くと川面が残暑の名残を忘れさせてくれるようです。戎橋を渡り、大きなアケードの戎橋筋商店街へ。「さすが大阪!」

 そのビル群を歩くと、昔より大都市大阪の繁栄が分かりと、ファッションのお店やジュエリー。大阪で有名な、豚まんのお店などが立ち並び、想像以上に賑やかです。

 その商店街の発祥は江戸時代からだそうで、芝居小屋が掛けられたり賑やかだったそうです。現在でも活気にあふれ、その古さを聞くと続いている事に感動いたします。行き先を決めずにぶらぶら歩くと、法善寺に着きました。

「すごい苔だな。」と、苔だらけになった水かけ不動に初対面。空襲で本堂は焼け、水かけ不動だけが残ったそうです。お顔も体も輪郭が分からず、苔の厚さの分だけ人々の願いを叶えてきたのですね。

 水かけ不動の前には小説で有名な夫婦善哉があります。お店に入り早速注文すると、白玉が一つ浮かんだ可愛いお椀が二つ出されます。

 何で二つかな?と思っていると、今から約百三十年前に法善寺の境内に、ちょっと変わった善哉屋が開店します。一人前なのに二杯のお椀に分けて善哉が出され、お客から「何で二つ?」と、お店の女将はニッコリ笑って「おおきに。めおとでんね」と答えたそうです。

 ですが、二つのお椀に分けた方が沢山入っている様に見えると考えたからだそうで、これが大当たり。その後の夫婦善哉へと繋がっていったそうです。ここの塩昆布がとても美味しく、お土産で買ってきました。

 そして、どうしても行きたかった、たこ梅さんへ。またいつか書かせていただきます。

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