青丹よし(奈良まで3)

前回は二月堂までをかかせていただきました。その続きです。

二月堂から大仏殿へと向かいます。中学校の時と同じコースで、何となく「こんなコースだったのかな?」と進みます。

すると目の前に大きな鐘が現れます。大仏殿にふさわしく、やっぱり大きい・・・

少し歩き疲れたので、鐘楼(しょうろう)に腰掛けると、何となく秋の気配を感じる風を一瞬感じます。


さて、坂をくだりいよいよ大仏殿へ。池の端を歩くと、左に回廊、右に南大門と松の並木を望み、ここには古く都があった事を、感じさせてくれます。


正面から大仏殿を望むと、均等に作られた前庭が凛として整い、美しい。殿内に入るとご本尊の大仏様がおわします。「こんなに大きかったんだ!」と、中学生の時に参った時の事を、忘れてしまったようです。あまりの大きさに驚きました。

聖武天皇が当時、大きな仏様を作って、国土を守ってもらおうとお考えになった事が、よく分かります。

それほどの大きさに、驚くばかりです。平安末期に、「雲太、和二、京三(うんた、わに、きょうさん)」と言う、日本国内で大きい建物を言う言葉があり、1番は出雲大社、二番は奈良の大仏殿、三番が京都御所の大極殿だそうで、出雲大社も当時よりは低くなり、大極殿も今は無いので、大仏殿がその大きさを伝えているのですね。

あっ、でも戦火で焼かれているので、本当のお大きさはわかりません。

南大門の金剛力士像はとても迫力があり、いつまでも眺めていたいほどです。彩色はされていませんが、またその白木のままがよりリアルに見えるような気がします。

次は、修学旅行でも回らなかった、興福寺へ。阿修羅像で有名なお寺で、早速阿修羅像に会いに。思ったより大きく、そのお顔は本当に美しい。地獄絵図などで修羅道の話を聞いた事がありますが、そんな恐ろしいように思えないくらいです。

混同を再建中で、真新しいお堂が姿をあらわしています。「このお堂が落慶したらまた来たいな」と奈良を後にいたしました。

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